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私の身の周りには、七十歳を過ぎてもすこぶる元気な人たちがおり、この人たちからいつも元気をもらっています。
私は、テニス同好会と公民館主催の英会話同好会を生活の一部として、積極的に参加し楽しんでいますが、今から紹介する元気な人たちは、これらの同好会に参加している人たちであります。
本エッセイを読んでいただけた人は必ずや、私と同様、元気をいただけるものと確信しています。
先ずは、英会話同好会の男性のYさんとHさんを紹介します。
Yさんは現在七十八歳でありますが、週に四種類の講座を受けています。土曜日に、公民館主催の1.基礎英会話と2.日常英会話、水曜日に先の公民館の生徒のうち有志による3.英会話勉強会、木曜日には民間の英会話教室に通っています。
彼が英会話を学ぶ動機は、世間でよくあるケースの定年後の認知症防止のために何かをしなければいけないと思い始めたそうですが、それがきっかけとなって他の講座も増やし、今では英語漬けとはいえないまでも、彼の生活の大部分を占め楽しまれており、その結果若さを保たれています。
私と彼は、基礎英会話と日常英会話で一緒に勉強をしていますが、授業態度は非常に真摯であり、宿題が多いのでありますが必ずやってきます。
授業中は、積極的に大きい声で質問をしています。
彼は英会話の他にカメラの趣味もあり、忘年会やクリスマスパーティなどの若い人たちとのふれ合いの場ではカメラマンとなり、ナイスショットを取りながら自分の子ども、あるいは孫とも思える生徒たちと楽しく交わっています。
若い人たちと交わっているせいか気が若く、とても高齢者とは感じられません。
次にHさんでありますが、彼はYさんよりも二歳年上の、八十歳であります。
正直言って、彼が一昨年入会した時、彼の年齢が七十八歳と聞いた時は驚きました。
それは、七十八歳になって何で今さら英語を勉強する気になったのか?
彼には失礼になるので、動機を聞いていませんが、恐らく次に述べることだろうと推測しています。
現在彼は、米国に親しい神父である友人がいて、何年かおきにお互いが訪問しています。昨年も米国からその友人が来日し、友人が訪問したいところへ一週間かけて案内しました。私が彼に「一週間どっぷり英語漬けになりましたね」と聞くと彼は、結構ブロークン英語でも、通じるものですよ!と答えられました。
恐らく彼はその友人との関係をより良く保つために、英会話をレベルアップしようと思ったのでありましょう。
彼は、口では『英会話講座に参加するのみです』といつも言っていますが、心の中ではきっと友人とのより良好な関係を築くために、英会話能力の向上に、メラメラと燃え上がるものをもっていると私は思っています。
次に、テニス同好会の元気じいさん、Nさん、Mさんを紹介します。
Nさんは、現在、私より十歳年上の七十四歳であります。
彼は、毎日硬式テニスをやっています。私も参加している土曜日、日曜日のテニス同好会を主体と活動しています。その他に、ウイークデイは、二つのクラブに曜日を分けて参加しています。
彼が参加しているテニスは技術的に、かなりレベルが高く、ひとことでいえば陣取り合戦、すなわち相手のプレイヤーがいないところへボールを打ちポイントを稼ぐという運動量の多いスポーツであります。熱戦となりますと、息切れがするほどハードであります。真夏でありますと、いくら水分を補給しても、ほとんどの人が二Kg以上体重が減ります。五十代の人でも一ゲームが終ると体力的に休むのでありますが、彼はゲームにメンバーが足りないと、何食わぬ顔をして、休みもせずにするするとゲームに参加します。
一般の人にとって、七十八歳以上となれば脚が悪い、膝が悪い、腰が痛いと言って、自宅で静かに暮らしているのが普通でありますが、七十四歳の彼が、そのようなテニスを毎日しているのですから、日常の身体のケアや気力の充実に対して、頭が下がります。
私は、彼と時々ダブルスのパートナーとして組むのですが、試合中、彼が失敗した時は必ずや、“クソッ”とか“何で!”とかの言葉を発声させており、きっと心の中では“若い者に負けるか!”と思われているのだと思います。
一方の、Mさんは現在七十一歳でNさんよりは、若いのでありますが、彼は団地の自治会長という重責を背負っていながら週三日のアルバイトをしております。
彼の場合、自治会行事とアルバイトがない時間に私たちとテニスをやるのですが、昨年同好会の幹事を改選する際に自分から幹事を引き受けると言い出したのです。
それも幹事は三人でありますが、幹事長を引き受けたのです。常識的に考えれば自治会長と週三日のアルバイトだけでも大変であるにもかかわらず、幹事を引き受ける・・・いくら人の世話をするのが、好きだといっても、常人では考えられないことであります。
世の中は悪い意味での個人主義の風潮が主流を占めている今日であります。Mさんのように、自分を犠牲にしてまでも、人のために尽くす心構えはすべての人が見習うべきであります。
以上が、私の英会話とテニスの活動を通して知り得た元気なじいさんたちでありますが、私は健康に留意して、彼らの年齢になった時、少しでも彼らと同様な生活ができるようになりたいと思っています。
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