本格的な温泉につかって、じ〜〜〜んと温まりたいときってありますよね。一週間のお疲れモードは、土・日のうちにリフレッシュしたいものです。

オシャレっていうのじゃないけれど、週に1度くらいは自宅で温泉と決め込んで、ぽっかぽっか気分で湯上がりの一杯、ゴージャスな夜を愉しみたいよね。ゴクラク・ゴクラク・・・

濃縮温泉コンサルタント 井上宜隆(よしたか)さんの温かいおはなし

第八話 熱海温泉は変わった(昔と今) 

熱海温泉は日本三大温泉街の一つで箱根温泉・別府温泉と肩を並べる観光地である。
温泉地別宿泊施設数では日本第一位は箱根温泉、第二位はご紹介した伊東温泉で三位は熱海温泉だ。

熱海の源泉は昔、硫酸塩泉であったが乱掘による源泉開発の結果、海沿いの熱海は、泉質が硫酸塩泉から塩化物泉に多くの源泉が変わってしまった。

その昔、熱海の海岸は新婚旅行のメッカであった。昭和30年ころの話である。高度成長期に会社の慰安旅行、観光団体客の集客に力を入れ過ぎ、しだいに町並みなどのイメージが低下し、一般家族客が離れ遠のいてしまった。

熱海七湯と呼ばれる古くからの源泉があり、源泉は整備されているが、源泉の利用はホテル旅館(宿泊客の外来入浴のみ)などで使用され、源泉での一般観光客が入湯できる共同浴場が見あたらない。不思議である。

七湯の一つ、大湯は間欠泉で、むかし自噴していたが、明治時代に止まり関東大震災のとき一時自噴したが、再び止まり、現在は人工の間欠泉として整備されて、時間になるとポンプで猛烈に噴出している。

バブル経済以降の熱海は団体客が減り、お宮寛一像が建っている海岸沿いのホテルは、マンションなどの集合住宅に大きく様がわりし、以前ほどの集客数は望めなくなっている。

しかし、最近の温泉ブームでまた徐々に一般客が増えつつあり、町をあげて熱海温泉街がむかしの勢いのように元気ある町に生まれ変わるよう頑張っている。

わたしは応援したい。ひと昔前の熱海に戻るまで。

ところで、熱海温泉の土産物店に行くと熱海濃縮温泉を見かけると思う。身内に友達に熱海温泉の楽しみを分けてあげるのも粋な土産ではないだろうか。週末ゆっくり自宅でのんびり入る熱海温泉もオススメである。
YOSHITAKA INOUE
第九話は箱根七湯です
これまでのお話
はじめに 大地からの贈り物温泉
第一話 温泉を知ろう(温泉とは)

第二話 温泉パワーとともに(効果と方法)

第三話 ばかにできない温泉浴(注意と心得) 
第四話 治療効果のある療養泉9種類の泉質とその効能

第五話 大学教授からのメッセージ

第六話 温泉との出会い「日本で最初の濃縮温泉誕生」

第七話 伊東温泉の七福神(湯巡り)