本格的な温泉につかって、じ〜〜〜んと温まりたいときってありますよね。一週間のお疲れモードは、土・日のうちにリフレッシュしたいものです。

オシャレっていうのじゃないけれど、週に1度くらいは自宅で温泉と決め込んで、ぽっかぽっか気分で湯上がりの一杯、ゴージャスな夜を愉しみたいよね。ゴクラク・ゴクラク・・・

濃縮温泉コンサルタント 井上宜隆(よしたか)さんの温かいおはなし

第九話 七湯 

日本三大温泉郷の箱根温泉郷は、温泉地別宿泊施設数でも日本第一位を誇っている。

箱根温泉(はこねおんせん)は神奈川県足柄下郡箱根町にある温泉で富士箱根伊豆国立公園に指定されている。

開湯は奈良時代の天平10年(738年)、釈浄定坊が発見した『惣湯』で、源泉は今でも使用されている。豊臣秀吉の小田原征伐がきっかけで箱根温泉が知られるようになった。全国から集まった武士達が労をねぎらい、温泉に入ったとされている。

箱根温泉も箱根七湯として世に知られ、湯本、塔ノ沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、木賀、芦之湯とそれぞれ人気が高く温泉の地位を守っている。

明治以降に箱根登山鉄道ロープウエーが山頂まで行くようになり、一大観光名所となり多くの観光客が訪れるようになった。

箱根温泉、伊東温泉、熱海温泉と七湯の名称が多い。埼玉県の秩父七湯もそうであるが新木鉱泉 鳩の湯温泉 柴原温泉 千鹿谷鉱泉 白久温泉と五湯しかない。むかしはあったが、今はないらしい。

また九州の大分県に別府八湯がある。昔、別府十湯と言い有名な温泉郷だったが、市町村合併なので、由布院温泉、塚原温泉が外され、現在は別府温泉、観海寺温泉、明礬温泉、鉄輪温泉、浜脇温泉、堀田温泉、柴石温泉、亀川温泉の七ヶ所の温泉である。

栃木県の那須七湯もある。湯本温泉、大丸温泉、弁天温泉、北温泉、高雄温泉、三斗小屋温泉、板室温泉、那須温泉郷のシンボル的共同浴場『鹿の湯』鹿が温泉で傷を癒しているところを発見したとされ、共同浴場の名前にその由来が残る。江戸時代は黒羽藩が管理し、また松尾芭蕉も奥の細道の途中で那須湯本温泉に宿泊している。全国数多き温泉郷だが数字の七にまつわる温泉はそう数はないものだ。
YOSHITAKA INOUE
第十話は「温泉にまつわる日本一(その1)」です
これまでのお話
はじめに 大地からの贈り物温泉
第一話 温泉を知ろう(温泉とは)

第二話 温泉パワーとともに(効果と方法)

第三話 ばかにできない温泉浴(注意と心得) 
第四話 治療効果のある療養泉9種類の泉質とその効能

第五話 大学教授からのメッセージ

第六話 温泉との出会い「日本で最初の濃縮温泉誕生」

第七話 伊東温泉の七福神(湯巡り)

第八話 熱海温泉は変わった(昔と今)